飲み物
自家製ビールの作り方:初心者向けブロンドエール
ドライモルトエキスとカスケードホップで仕込む黄金色のエール。10Lの麦汁を作り、発酵から瓶詰めまで丁寧に管理します。
- 合計時間
- 30 日 3 時間
- 下準備
- 1 時間 50 分
- 調理
- 1 時間 10 分
- 休ませる時間
- 30 日
- 人数
- 30
- 難易度
- 中級
- 料理の種類
- 各国料理

材料
作り方
器具を洗浄・殺菌する
各15L以上の鍋と食品用発酵容器、エアロック、温度計、比重計とメスシリンダー、はかり、サイフォン、瓶詰め用バケツ、充填管、打栓器、傷のない耐圧ビール瓶を用意します。まず洗い、冷却後の麦汁に触れる器具は醸造用殺菌剤の希釈率と接触時間を守って処理します。すすぎ不要の製品はすすぎません。調整用の水は煮沸して冷まし、ふたをして確保します。
モルトエキスを溶かす
塩素を含まない水11.5Lを温めます。火から下ろし、淡色ドライモルトエキス1200gを加えて、底に粉が残らないよう完全に溶かします。ホップ無添加品を使います。この配合では粉砕麦芽にそのまま置き換えられません。泡が上がってもあふれない空間を残します。
煮沸してホップを加える
ふたをせずに沸騰させ、60分間煮沸します。開始時にカスケード10g、終了10分前に残り10gを加えます。泡を見ながら火力を調節し、吹きこぼれを防ぎます。苦味は袋に記載されたα酸量で変わります。瓶内二次発酵用の砂糖はまだ加えません。
冷却して量と初期比重を確認する
鍋の外側を氷水で冷やすか、殺菌済みの冷却コイルを使い、18〜20℃に下げます。氷水を麦汁に入れないでください。殺菌済みの発酵容器へ移し、沈殿物はなるべく残します。10Lに足りない場合だけ、確保した煮沸後冷却水で10Lに調整します。比重計の校正温度で初期比重を測って記録します。目安は1.044〜1.048です。試料は容器に戻しません。
酵母を加えて発酵させる
酵母を入れる前に、冷えた麦汁を揺すって空気を取り込みます。18〜20℃でUS-05を6g振り入れ、ふたと説明書どおりに液を入れたエアロックを取り付け、CO₂の出口を確保します。ガスの出口がない状態で密閉してはいけません。光を避け、ビール自体を18〜20℃に保って約14〜21日発酵させます。室温だけでなく液温を確認し、発酵中はむやみに開けたり揺すったりしません。
発酵終了を確認して砂糖を量る
瓶詰め前に少なくとも72時間隔の比重が同じで、終了目安1.008〜1.012とも整合することを確認します。高い比重で止まった場合は発酵停止の可能性があるため、原因を調べ、まだ瓶詰めしません。泡の有無だけで判断しないでください。実際に瓶詰めする量を測ります。18〜20℃で発酵したビールはショ糖を1Lあたり5g、9Lなら45g量り、予備の水100mlと10分煮てふたをして冷まします。温度、砂糖の種類、目標の炭酸量を変える場合は計算し直します。
瓶詰めして炭酸をつける
殺菌済みの瓶詰めバケツにシロップを入れ、沈殿物を巻き上げたり飛び散らせたりしないようビールを移します。殺菌済みの器具で静かに均一に混ぜます。傷のない耐圧ビール瓶に上部2〜3cmを空けて詰め、殺菌した新品の王冠で栓をします。ワイン瓶、装飾瓶、傷のある瓶は使いません。暗所で立てて18〜20℃に保ち14〜21日待ちます。必要なら延長し、1本を48時間冷やしてから炭酸を確認します。
冷やしてブロンドエールを注ぐ
炭酸が適切になったら冷蔵します。6〜8℃を目安に、グラスを傾けて注ぎ、最後の酵母沈殿物を瓶に残します。収量は約9L、300mlで約30杯が目安です。想定アルコール分は約4.5〜5.5%ですが仕込みで変わります。(初期比重−最終比重)×131.25で、プライミングによるわずかな増加前の値を推定できますが、検査値ではありません。アルコール飲料です。日本では飲酒は20歳から。
手順の写真はイメージです。
メモ
器具と管理のコツ
室温が20℃を超える場合は冷却設備か温度管理できる場所を確保し、この配合を30〜36℃で発酵させないでください。殺菌前に洗浄が必要です。サイフォンを口で吸って始動しないでください。瓶詰めの判断には比重計が必要です。表示総時間は待ち時間の目安最短30日と作業3時間で、延びることがあります。
材料の置き換え
ドライエキスを同じ重さの液体エキス、麦芽、砂糖に置き換えないでください。別の酵母は指定の温度帯に従います。ホップ変更時は苦味を調整します。砂糖を増やして炭酸生成を早めることは危険です。
保存と注意
炭酸がついたら冷蔵し、品質の目安として2〜3か月以内を推奨しますが、検証済みの保存期間ではありません。カビがある仕込みは味見せず、傷や異常な圧力のある瓶は扱わないでください。大麦・グルテンを含みます。ノンアルコールにはならず、短時間煮てもアルコール除去は保証できません。妊娠中や運転前は飲まないでください。日本ではアルコール分1%以上の酒類の製造は原則として製造免許が必要です。この配合を無免許で国内製造しないでください。
参考資料
栄養成分
300mlのグラス1杯
- たんぱく質
- 1.4 g
- 炭水化物
- 10.7 g
- 脂質
- 0 g
完成ビールの参考推定値で、この仕込みの分析値ではありません。USDA 168746の通常ビールを、密度1g/mlと仮定し300ml用に3倍しました。アルコールのエネルギーを含みます。発酵で糖が変化するため原材料の単純合計は使いません。実際のアルコール分と残留エキスで数値は変わります。
参考情報源: USDA FoodData Central, SR Legacy; Alcoholic beverage, beer, regular, all; FDC 168746
一般的な情報を目的としており、資格を持つ医療・栄養専門家の助言に代わるものではありません。
このレシピについて
ドライモルトエキスを使うため、穀物を糖化する工程を省き、洗浄、煮沸、発酵管理に集中できるレシピです。発酵容器内で10Lを仕込み、採取した試料や沈殿物による損失を除くと、瓶詰め量は約9Lが目安。適度な苦味と穏やかな柑橘香のある黄金色のエールを目指します。完成まで約30〜44日、仕込みと瓶詰めを合わせて約3時間の作業を見込んでください。
よくある質問
完成まで何日かかりますか?
約30〜44日と作業約3時間です。発酵14〜21日、炭酸生成14〜21日、冷蔵2日が目安。測定結果を優先し、発酵や炭酸生成が不十分なら延長します。
比重計なしで瓶詰めできますか?
このレシピでは勧めません。エアロックの泡が止まっても発酵が終わったとは限らず、残糖によって瓶の圧力が上がりすぎる場合があります。
瓶1本に入れる砂糖はどのくらいですか?
上記条件では実際の全量1Lあたりショ糖5gを計算し、均一に混ぜます。9Lなら合計45gであり、1本に45gではありません。
ノンアルコールにできますか?
発酵でアルコールが生じます。瓶詰め用砂糖を省いてもノンアルコールにはなりません。別工程と残留アルコールの確認が必要です。





